「大型動画配信のその後」
                
                                
世話人 久米川 正好
 
 現在、動画配信の環境が整いつつあり、大型画面の動画を割合簡単にまた安く、しかも版権も現状では守れるシステムが開発されたと聞く。そこで私どものHPでは、2年前から公開セミナーでの講演内容の配信を開始した。その反響の大きさに大変ビックリ。最初は40人前後の訪問者があったが、2年後の今日、ホームページのリスエスト数も30万件を達し、また配信プログラムも充実し毎日100人前後の方がこの動画を観ているようである。(先日8月16日の朝日新聞夕刊の「窓」の欄で紹介され、一気に1日当たり1,000人の方がこの動画を観られた。) 大型画面の動画配信は今後、いろいろな面で活用出来、その使用は無限の可能性を秘めていると考える。

 私はこの動画配信システムを以下のように使用してみてはと考えている。現代の先端科学の内容を配信することは当然であるが、1960年代から盛んに製作されたドキュメンタリー映画、特に生命科学映画、文化映画では、長時間をかけ、生の素材に向かい合った力作が多々ある。しかし、残念ながらこれらの映画は日本の数箇所のミュージアムでは観ることが出来るが、そのミュージアムが何処にあるかも明らかではなく、一部の人の目に触れているだけである。これらの作品が映画制作者、及び企画した会社の蔵に眠っているのはいかにも残念である。これらの内容は決して古いものではなく、観る人それぞれに、大きな示唆と感動を与えるであろう。教育現場で、研究現場で、また家庭でも。配信には使用権等の問題もあると思うが、関係者は過去の力作を世に配信し、社会還元されん事を望む。仮に英語版でなくても画像からでも得られることは多い、当然ながら我々は世界の人々とこの貴重な資料を共有できるわけである。近き将来、配信のネット化(ネットライブラリー)が進み、より多くの作品をより簡単に観る事が出来る様になることを望む。