第49回 「ひめじ菓子博で見た甘い夢」

久保美智代 フリーアナウンサー 世界遺産ウォッチャー
 
「全国菓子大博覧会(ひめじ菓子博2008)」が、4月18日〜5月11日に姫路市で開かれました。1911年に東京で初めて開催され、今年で25回目を迎えるお菓子の祭典です。入場者は92万人! 姫路城の年間来場者数に迫る大勢の人が訪れました。



 会場は姫路城周辺の公園で、博物館や特設のテントがパビリオンになりました。一番人気は、お菓子で作った姫路城。その名も「姫路城 白鷺の夢」です。50分の1のスケールで、構想から1年かけて制作されました。瓦一枚から石垣の小石まで本物そっくりに再現された姫路城は、とてもお菓子とは思えないほどの精巧さ。「砂は砂糖かな? 石垣はチョコパウダーかな?」などと素材を考えるうちに、甘〜い気分になります。お城の周りには総勢200人の大名行列があり、西郷隆盛からSMAPのメンバーまで時代を越えた有名人が加わって賑やかです。

しかし、期間中はこれを見るのが大変。最大3時間待ちの行列ができ、やっと対面しても「立ち止まらないでください」と声をかけられ、ほとんど素通りでした。期間後に市役所北別館で再び公開され、やっと細部が分かったのです。制作過程がビデオ放映され、苦心のほども分かりました。数年間展示する予定ですので、ぜひ寄ってみてください。


 「夢のスィーツカフェ」では、有名洋菓子メーカーが考案した世界三大美女ケーキを食べました。クレオパトラが好きだったイチジクを使ったタルトや、小野小町の美しさにあやかろうと美肌効果があるアプリコットのクレープなど、ここでしか味わえない高貴な味。昭和風情が漂う駄菓子屋さんでは、昔なつかしい10円ガムに興奮しました。

 炎天下でどのパビリオンでも長い行列ができ、子連れの身にはきつかったです。ただ、イベントそのものは夢がありました。世知辛い世の中、私もたくさんのお菓子に甘い夢を見ることができました。


 

 
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