骨量と生活習慣について
 
はじめに
 
 「骨の健康」が近年、世代を超えて健康上の大きな課題として注目されている。
とりわけ「骨粗鬆症」については、2010年には患者数が1,200万人にも達すると予測されており、高齢者、特に女性にとっては避けて通れない重要な問題である。
 さらに最近では、子供の骨折も急増しており、若年層における骨粗鬆症の発病、あるいは予備軍化も進行しているとの報告もある。

 そこで、本委員会は骨の健康をめぐる、これらの現状を踏まえ骨の病気を予防したいとの観点から、その啓蒙活動を行っている。その活動の一環として公開講座を各地で行い、専門家のお話、資料の配布を行うと共に参加者の骨量を測定し各自の骨の状態をお知らせしてきた。さらに生活習慣が骨の健康状態にどう関わっているのか、皆様の参考になればとまとめてみた。
 なお、今回は測定数の問題もあり牛乳の摂取、運動の有無と骨量との関係にのみとどめたい。運動の方法、他の食物については今後の測定結果に期待したい。

 

1.被験者と測定方法
(1)測定対象者(以下のイベント参加者)
 公開講座、明海大学大学祭、女子栄養大学大学祭、ビューティー&ヘルスフェスタ

(2)期間
 2002年7月から2004年11月まで

(3)アンケート
 まず、被験者から牛乳の摂取の有無、運動の有無などに関するアンケート調査を行う。
 詳細

(4)骨密度測定方法
 アロカ社”AOS−100”の超音波による測定

(5)専門医による個人相談

 

2.測定結果
(1)測定者数   全体 2457人
            男性  799人
            女性 1658人
 
男性(代)
(人)
女性(代)
(人)
 
10
99
 
10
91
 
20
335
 
20
320
 
30
51
 
30
109
 
40
51
 
40
203
 
50
91
 
50
367
 
60
111
 
60
391
 
70
61
 
70
177
 
799
 
1658
 
 
 

3.測定結果についてのコメント

 今回の測定対象者は公開講座を初め、各イベントが各地で行われ、1つの枠内の人を測定したものではない。そのため各年代の参加者数も異なり、生活習慣も異なった人の測定結果
であり、十分運動とか牛乳摂取と骨量の結果を反映していない点もみられる。しかし、やはり、日頃から運動しているしている人はしていない人にくらべ、骨量が高いようであり、同時に牛乳を飲んでいる人は骨量がさらに高いようである。今後さらに測定者の増加により生活習慣の大切さが明らかになると期待される。