『 ビールについて 』     
  
栗生晴夫( くりう はるお
           筆者紹介
くりうはるお
1935年生。
40年以上コンピューター関係の仕事に従事。
退職後は、ベンチャー キャピタル支援、
勉強会参加、町内会手伝いなど。
 

 われわれ日本人は、日本酒、焼酎、泡盛、ワインなどそれぞれの銘柄についてはうるさく、それなりのバライアティを楽しんでいます。 ところが、ビールについては乾杯にはつき物であるものの、その味にはうるさくなく、銘柄にもあまりこだわりません。日本の酒場でもっとも人気のあるビールは「トリアエズ ビール」だ、ある外人観光客がそう思った、というジョークさえあります。


 昨年8月の三水会(仲間の勉強会)で報告することに決めて以来半年ばかり、何冊かの本を読み、なるべく多くの国、種類のビールを試し、ビール工場も見学、そしてビールの本場チェコ(上記写真)への旅行、自分でのビール造りのマネゴトもしてみました。
ビールの原料は、言うまでもなく麦芽、ホップ、酵母、水です。その組み合わせ(レシピ)、醸造方法などで分類されます。

 現在、世界で飲まれているビールの90%余りは、チェコで生まれドイツ、デンマークなどヨーロッパ中心に発展したラガー(ピルスナー)、残り10%が英国のエール、そしてベルギーの自然発酵ビールです。日本も主流はラガー、4大メーカーの寡占市場で、特色のある地ビールは1%足らずです。もともと「トリアエズ一杯」ということで、のどの渇きを潤すことが主目的ですが、それに拍車をかけたのがスーパードライの出現です。これに対抗して他メーカーも、アルコール度を高める(ドライにする)ために麦芽を減らし、米など副原料の割合を高めました。それに、麦芽の量で税金を決めるという、日本の独自の酒税法のせいもあり、麦芽が少ない発泡酒、さらに麦芽なしでエンドウ豆などを使う第3のビールと、ビール戦争は止まるところを知りません。第3のビールなどは、ホップを使う意味でビールですが、本来の意味でビールというべきかは大いに疑問です。

 ただ、日本ビールメーカーは製造業の強みもあり、一定の品質のものを大量生産して消費者に届けるという点では、他の国と比較してきわめて優れているといえるようです。
最後に、夕食は米、パンは食べず、ビールを大瓶1本程度毎日の晩酌(主食)としている私の当面の愛飲方針は紹介して、サマリーといたします。
「自宅で飲むのは、プレミアムなら、当面はサントリーのザ プレミアムかエビスの黒。
少し贅沢をするのであれば地ビール。ただし、地ビールは酒税の関係もあり少し高いのと、近くお店で入手できにくいのが難点。 外出先では、自分で選べるのであれば、メーカー直営のビアホールで鮮度の高い本当の意味のドラフト(たとえばエビスのエデル ピルスとかキリンのブラウマイスターなど)。
会合、居酒屋などでチョイスの出来ない場合の一般ビールは、銘柄にこだわらず(差はない)。しかし、間違っても、発泡酒、第3のビールは飲みたくない。

 外国のビールは、ギネスのようによほど特色のあるビールか、日本でライセンス生産しているもの以外は、国内では飲まない。空輸のものを除いては、ヨーロッパからは赤道を2回、オーストラリアなどからは1回通ってくるので、ご当地で飲むのとかなり味が異なる。そして、海外旅行に出かけた際に、其の国のビールを楽しむ。」
以上