健康づくりを骨から始めましょう
       
     
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  このコーナーでは前月までのコラムを紹介しています。
     
 
 

7月

その1 羽鳥 宏 タバコと健康
その2 江澤郁子 朝食は一日の活動のエネルギーの源
     
           
    その1 タバコと健康   〜羽鳥 宏〜      
   

WHOでは喫煙してはいけない人として、医療機関従事者、妊婦、青少年を挙げているが、私はこれに、教師と組織責任者を加えたい。影響力と管理責任の見地からである。
先日、病院の待合室で顔見知りの大工さんに会った。どうしたのか聞くと、糖尿病が発覚したのだという。「女房が呼び出されて、食事についてうるさくいわれた。村田英夫も脚を切られたし、失明した人もいるというので、酒はピッタリやめた。」かなりのヘビー・スモーカーだったので、「タバコもやめなければダメだよ」というと、「タバコはやめねーよ、あれはだめだ」とすかさず返ってきた。
医師や教師で、立場上からも良識からしても分かり切っていながらやめられない人がたくさんいる。また、緊急事態で入院し厳禁されているにもかかわらず秘かに吸って生還できなかった人もいる。それほど依存症からの脱却が困難な薬物なのである。
それにもかかわらず、わが国の場合、タバコの害についての情報が鎖国状態におかれている。他の先進国と違って「タバコ事業法」によって国策としてタバコ産業を保護しているため、有害情報が出せず、「健康を害する恐れがあるため吸いすぎに注意しましょう」というあいまいな表示しかできないのである。この表現は「吸いすぎなければ大丈夫」という誤解を招く。これは明らかに製造物責任の問題なのである。
わが国では、タバコと健康の問題については医師のグループと弁護士のグループがそれぞれの立場で積極的に取り組んでいる。私はおよばずながら執筆活動を通じてこの問題に取り組んでいる。
 骨の健康づくり委員会として骨からみた喫煙の問題を提起していただければと願っている。
(たばこ問題ペンくらぶ会員)

     
   


羽鳥 宏 はとり ひろし
sinjo@bremen.or.jp
1934年群馬県生まれ。1957年早稲田大学卒業。
業界紙記者、会社経営などを経て、現在フリーライター
(株)アグレックス 元代表取締役社長
主な著書 [逆M&Aの成長戦略」
       [一筆啓上社員殿」
       「退き際の美学」
       「野生のいのちは温かかった」
HP

     
       
 
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    その2  朝食は一日の活動のエネルギーの源  〜江澤郁子〜      
     朝食は毎日の活動のエネルギーの源であり、生活リズムや健康管理のキーポイントである。しかし、いつでも、どこでも、何でも食べられるという日本の現状は、食生活のリズムのみならず、私たちの生活リズムまで乱れさせ、これが心身の健康状態にまで波及している。
 国民栄養調査成績をみると、朝食をほぼ毎日抜くというのが、20歳代の男子で最も多く26.3%を占め、週2回以上抜くというのを含むと45.6%にも及んでいる。さらに、朝食を欠食する人では夕食時刻も不規則で、その内容も偏りがちであり、夕食に塩分の多い食品や揚げ物、さらには夕食後に間食をすることが多いという。その上、さらに問題なのは、このような食事の仕方が、肥満にも結びついていることや、生活習慣病の発症にも関わってくることである。
 私たちの脳や神経のエネルギー源はブドウ糖である。そのため血液中のブドウ糖は常に一定のレベルを維持され、エネルギー源を供給している。毎朝の食事、とくに主食(米飯、パン、麺など)は、その主成分がでんぷんであり、これがブドウ糖の供給源である。毎日、元気で、仕事に勉強に励むためには朝食がきわめて重要である。
 しかし、残念なことは、大切な働き盛りの忙しいビジネスマンや、発育期の子どもに朝食抜きの傾向が多いことである。元気で充実した毎日を送り、生活習慣病予防のためにも、まず、朝食をしっかりとる習慣、良い生活リズムを身につけることである。
 最近、「朝食抜き」が心身に影響を与えることが医学的にも指摘され、その対策の1つとして、「朝の学校給食」がスタートした学校もある。米国では、すでに昼食給食を提供している学校の7割で、朝食給食を実施しているという。
 とはいえ、母親の手作りの朝食や、家族そろっての食事の大切さを忘れてはならないのでは・・・・。
     
   

著者近影
江澤 郁子  えざわいくこ
日本女子大学名誉教授
骨の健康づくり委員会世話人
     
       
     
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