健康づくりを骨から始めましょう
       
     
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11月

その1 木村 和治 楽しく生き生き温水プール浴の奨め
その2 城之内ミサ 逆境で笑うこと
     
             
           
    その1 楽しく生き生き温水プール浴の奨め 〜木村 和治〜      
     還暦を迎えたこの頃、小さい子供の頃にお年寄りたちがよく口にする「バカでも達者がようがんス」という言葉を思い出します。今から50年以上前、昭和26年の日本人の平均寿命は、男性が60.8歳、女性は64.9歳でした。先輩たちは、昔から仏教の影響でメ生病老死モという捉え方、「人は、生まれ・老い・病んで・死ぬ」という当たり前のことを素直に受け入れていました。高齢社会となった現在、多くの人が願望する「ピンピンコロリ」は普遍的な願いであり、今思えば、年寄りのつぶやきは「何と言われようが、下の世話をされる身にだけはなりたくない」と読み取ることも出来ます。
 日本人の平均寿命/健康寿命はともに世界一です。男性が77.6/71.9歳でその差5.74歳、女性は84.62/77.2歳で7.44歳の差があります。女性のほうが長生きですが、不健康期間も長いようです。私たちの老後生活の理想は、平均寿命の延びに応じて元気で過ごす健康寿命の長いことです。健康寿命を延ばす要件の一つでもある運動処方を紹介します。
 メ温水プール浴は、17年前(1985年)に成人病臨床医の医学博士後藤重彌先生が高齢者向け運動種目として提唱し、(財)スポーツ会館の温水プールで創始した水中運動です。この名称は「プール→冷たい」のイメージを払拭するために「温水」を冠し、ドイツ語のBaden(入浴する)をあてた造語です。   
 温水プール浴は、「楽しく体を動かして、全身に刺激を与え・心の開放感を得る」を意図しています。水の特性である、浮力、抵抗、水圧、マッサージ、水温などの効能を使って行う水中運動です。
 この運動の効果については、「肩こり・腰痛に効く」「気分転換になる」「健康づくりに役立つ」などの自覚的効果を経験した多くの人が挙げています。
 さらに、実証的効果では、当時日本女子大栄養研究室教授であった江澤郁子先生が、「運動量ならびに食事摂取状況が骨の量や骨密度に与える影響調査」によって、温水プール浴を継続して行っている人々は、骨密度が5%の有意差をもって2.7%増加していることを実証し、栄養食糧学会(92.5.9岡山)で報告しています。
 目に見えず・痛痒を感じない骨の健康づくりのためには、その人が心底その気になって努力を続けなければ、自覚的・実証的効果を得ることはできません。続けるためには、面白い・楽しいなどが味わえる運動内容でなければなりません。温水プール浴の開始当初、あちこちの施設へ出向いてそのよさを説明しても、コースロープをはずすことは厳禁でした。しかし、今ではどこのプール施設でも、泳がない歩くためのコースを1〜2は設けています。そして、そのコースを歩いている人は、圧倒的に女性が多いように見受けます。
 閉経後の女性は、骨量の減少が激しいため骨粗鬆症になりやすく、その結果として、「骨折→寝たきり」という運命に見舞われることになります。そのような不健康寿命から逃れるために、「温水プール浴を楽しんで続ける」ことを奨励しています。
     
   
  温水プール浴風景
   
著者近影1
木村 和治 きむらかずはる
生活習慣研究機構代表
昭和17年生まれ。埼玉出身。中央大学法学部卒。
社会調査研究所(現インテージ)を経て、昭和60年生活習慣研究機構を設立。
(財)スポーツ会館評議員。日本温水プール浴協会常務理事。
健康づくりに関する生活習慣を研究。

     
       
 
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    その2  逆境で笑うこと   〜城之内ミサ〜      
    CDジャケット
城之内ミサ作曲、指揮の現在発売中のCD『紅』。
アジア音楽を源流に雄大な旅を連想させる。
NHK「古代幻視紀行」テーマ曲などを収録。

 健康といい仕事をする秘訣は笑うこと。それは音楽作りが緊張と弛緩の繰り返しでできあがっていくので、インターミッションの笑いの存在は、とても大事なことなのです。それに、ビシッといい音で決めたあとはリラックスしたリズムが流れる方が聞き手にも快いと思っています。
 音作りの現場の空気も同じ。漫然と仕事をしないために、タイミングを見計らって親父ギャクを飛ばしたりもします。 先日『紅(くれない)』というアルバムを出したのですが、録音中にプレーヤーが疲れてきたことを感じたので「みんなも、できあがったらこのCD、買ってくれない?」と、きわどく笑いを入れました。そんなつまらない一言でも現場には活気が出てくるのですね。
 何をおかくしいたしましょう、実は私は落語の大ファン。寄席に通いまくった口で、笑いの魅力にとりつかれた経験がありまして。新宿の末広など、まだガラスの瓶で牛乳を売っていた頃からのファンです。あの牛乳の味も懐かしい!

         取材 「ミセス」岡崎成美
     
   
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城之内ミサ じょうのうちみさ
作曲家、指揮者。1995年に国立パリ・オペラ座管弦楽団で
自作のシンフォニーを指揮。
同楽団の指揮は小澤征爾に続き、
日本人としては二人目。女性としては世界初。
     
           
   
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