コラム 健康づくりを骨から始めましょう
 
今月のコラム
 

このコーナーは各界でご活躍の方々にお願いしております。
8月
  その1 園芸で健康に?      伊藤 理恵子
  その2 「三水会」に参加して   関 禎子
   

その1 園芸で健康に?    伊藤 理恵子
 
いとう りえこ

1957年生まれ。
東京学芸大学、美術科卒業。
専業主婦で、素人園芸家、手作り絵本講師。
好きな花はバラ/クレマチス/プリムラ・オーリキュラ。

 
 素人園芸家の私は、ある日、園芸の大家が「園芸は健康にいいのです」と書いている記事を読みました。「......本当かしら? 園芸で健康になるのではなく、健康だから園芸をしているのではないかしら?」これが正直な感想でした。
 園芸はハードな仕事です。忙しい時期は、毎日庭に6、7時間いるということもよくあります。極寒の日であっても、酷暑の日であっても、水やりしたり、耕したり、植え替えたり、剪定したり、草取りしたり、農薬を撒いたり、このように、なにかしら園芸作業があるのです。その結果、腕や腰は痛み、顔や手の皮膚は(ほこりや紫外線を浴びて)がさがさになり、また時には蚊や蜂に刺され、もう全身
ボロボロになります。あまりのつらさに、「これじゃ、『趣味の園芸』ではなく、『義務の園芸』だわ」と、自分の要領の悪さを嘆くこともよくあるのです。健康でなかったらできません、こんなこと!
 しかし、人生の先輩、道を極めた人の言葉にウソはないはず.....。そこで、「園芸は(心を豊かにし、精神を安定させる。それゆえ身体の)健康にいいのです」と、少し言葉を挿入してみると、納得がいくことがわかりました。
 植物は葉や全体のフォルムや質感がすばらしいです。視線は葉脈や葉の輪郭、茎の曲線などをなぞります。それだけでうっとりします。そして、花の美しさは言うまでもありません! 自然が作り上げた「芸術」です。本当に見ているだけで幸せな気分になってきます。
 また、実を食べたり、風が葉を揺らす音を聞いたり、そして香りを嗅いだりする楽しみもあります。土にさわるのも気持ちがほっとなごみます。
 このように、五感がフルに刺激されて、とても気分がいいのです。
 また、花壇への植え付けで花の配置を決める時や、寄せ植えを作る時などは、とても頭を使います。ああでもない、こうでもないと庭でポット苗を持ったままシュミレーションすることがよくあります。これは想像力が鍛えられます。
 そして、ご近所の園芸家やネットで知り合った全国の園芸家と植物談義をすることも、とても心躍る楽しいひとときです。(庭では一人なので、ともすれば孤独になりがちなのです)
 このように、植物と接したり、関わったりすることにより得られる「幸せな気分」は私の心を豊かにし、脳を活性化させていると思うのです。楽天家の私ではありますが、まったくストレスと無縁という
わけではありません。庭でのひとときはきっとこのストレスを軽減してくれているに違いありません。
 そう、やはり、園芸は私の「健康の秘訣」となっているのです。しかし、いくら心が豊かになっても、体に悪いことをしていたら元も子もありません。
 まず最初にこのHPで骨の勉強をして、もし万一庭で脚立から落ちても、骨折しないぐらいの体を
作りたいな、などと考えてしまう私でした。

その2 「三水会」に参加して    関 禎子
 

せき さだこ

1940年生まれ。
農学部卒ということもあり農業に関心を持ち、現在「村研究会」というサークルを立ち上げ活動中。
10年位前からひざ、腰の痛みが起るようになり、医師の勧めで始めた水泳を今では楽しく続けている。
趣味はガーデニングや山登り。時々低い山へ出掛けているが、富士登山への参加も考えている。

 
 このたび「三水会」の例会に参加させて頂き、有難うございました。真野先生のお話は大変興味深く、 科学は現在こんなにも進んでいるのかと驚きました。先生の研究は「遺伝子組み換え」とは異なり、 現在ある野菜を生育条件(光・温度・肥料・水)を変えることによって、野菜の本来持つ力を更に高め、 この野菜を食することによって疾病の予防、治療に効果をあげようとするものだそう
です。
 最近「DNAアレー解析」という研究手法があるそうで、これによると数百万個の遺伝子の発現を
一度 に簡単に調べる事が出来るそうですが、先生もこの解析手法を用いて色々な条件下で栽培
した農産物の機能を明らかにしようと研究されているそうです。
 野菜の持つ力の例として、例えば沖縄の地元伝統野菜をネズミに投与すると、エリスロポエチンという遺伝子、即ちたんぱく質が多くなっていたそうです。このエリスロポエチンは赤血球を作る我々の身体に存 在するホルモンだそうで、一時スポーツ選手のドーピングにも使われましたが、現在では貧血の治療に利用されているそうです。
 このように昔から食べられていた野菜によって予防や治療が出来ればこんなに安心な事はありません。
 今、遺伝子組み換え作物について注目されているのは、「種」の異なる遺伝子を組み替える事によって 自然界にはない作物を作り出したことでしょう。除草剤に強く、除草の労力を軽減できる大豆やナタネ、 トウモロコシ、ワタ、また害虫に強いトウモロコシ、ワタ、ジャガイモなどが出ています。
こういう作物を作れば 労力がいらず、収穫量の増加が望めるので生産者にとっては誠に有難いことと思われます。
 今現在、遺伝子組み換え作物についてどうのこうのと言った問題は見当たりません。しかし、50年後或 いは100年後、我々の孫、ひ孫の時代に具合の悪い事が生じた時は既に手遅れなのです。
「はっきりしな いもの」に対して恐れを感じるのは主婦の本能かもしれません。スーパーで買い物をする時「遺伝子組み 換え大豆は使用しておりません」と表示のある納豆や味噌醤油を買っています。
 野口さんのおっしゃる「失敗を恐れて新しいことに挑戦しないでは科学の進歩はない」と言う事は非常に 良くわかります。科学の歴史を見る時、多くの失敗の上にほんの一握りの成功があります。そのようにして 少しずつ科学は進歩して文化的な現在があります。  しかしです。物理化学的な
ものと生物学的なものは根本的に違うように思われるのです。このやり方では 上手くいかなかったから別の方法でやってみようと言うわけにはいきません。実験を行うには誰かが何年にも 渡って
食べてもらわなければなりません。何世代後何事もなければ結構ですが、あったらどうしましょう。
 遺伝子組み換え作物については、人体にとってどんな影響があるのかまだまだ未知の部分が
多いようです。 しかし歴史の流れを見る時、いずれは遺伝子組み換え作物も普通のこととなってゆくのかなとも思います。 遺伝子組み換え食品を取り入れた時点で人類の歴史は変わった、或いは人類滅亡という事のないよう、 更に時間をかけて安全を確かめて欲しいと思います。こと食べ物に関しては自然の状態を無理に変えること なく、ゆっくりやってゆきたいものと思います。
 聞けば、この「三水会」は25年間も続いている会の由。皆様の努力の賜物と敬意を表したいと思います。 部屋に入った瞬間、紳士の皆様に圧倒され、参加したことを少々後悔しましたが、落ち着くにつれ女性の 方もおいでになる事が分かり、また先生もいかめしい老人先生ではなく楽しくなりました。
 二次会は大変楽しゅうございました。中国整体室を教えて頂いたり、先生からは昔から食べられていた日 本古来の野菜の「種」を売っている店を知っているとお聞きしましたので、秋の野菜は
先生に紹介して頂き、 純国産の伝統的な野菜を作りたいものです。庭先の一坪半位の超ミニミニ菜園ですが、芽が出た、葉が 出たと楽しんでいます。
 皆様のご健康とこの会が更に長く続きますようにお祈りします。


<注釈:三水会は各分野で活躍している人の勉強会で
毎月水曜日に行うことからこの名前がつけられた。
30年の歴史がある楽しく、意義ある集いである。
ちなみに関さんの出席された日の講師は城西大学で
食品の課題に取りくんでいる真野博講師でした。>
久米川

topに戻るマスコット犬
コピーライト